ねこちゃんブームにまつわるエトセトラ

空前絶後の猫ブーム!?

最近は猫ブームといわれていて、様々な種類の猫ちゃんがショップのほうでも見られるようになりました。そして今まではフードもおやつも種類が少なかったのですが、ここ数年でずいぶん数が増えたように感じます。昔はお外でひなたぼっこしたり、あちこち飛び歩いていましたが、最近は飼い主さんのいない猫ちゃんが外で暮らすぐらいで、ほとんどの猫ちゃんがおうちの中のみの生活となってきました。

ブリードされているかたも多くいらっしゃいますが、飼えなくなってしまった、増えてしまった猫ちゃんたちを保護して、お世話する方も増えたかと思います。その飼い主さんのいない猫ちゃんを保護し、里親さんを探す愛護団体さんや、また個人の方でもそのような里親募集されています。その一方で、猫ちゃんブームを利用する悪質な人も増えました。販売する目的で里親になりすまし、血統書付きといつわり、病気があっても隠して販売しているようです。

またお世話しなければならないのは当然なのに「犬はお散歩があったり、トリミングしなければならなかったり、そのほか接種しなければならない注射も多く、予防しなければならないフィラリアなど、お世話することがたくさんあって、なかなかそこまではできないし、かまわなくてもいいから猫にしたのに。」と、猫ちゃんにたいしての認識というものが、あまりない状態で、里親になる方も多いようです。

「なんでこんなに手がかかるの?」と、一緒に暮らすようになって感じる方もいらっしゃるようです。なんとも嘆かわしいことです。

猫ちゃん風邪にご用心

猫ちゃんは、病気を発見するのがおくれてしまうと、なかなか完治できません。病気を予防するためには、毎日一緒に生活をしていていく中で、少しでもおかしいところがあれば疑うようにした方がよいです。たとえば風邪。猫が風邪??と思われる方も多いのではないでしょうか。そうなんです。実はこの風邪がやっかいなんです。

  1. ヘルペスウイルスによる猫風邪(猫ウイルス性鼻気管炎)
  2. カリシウイルスによる猫風邪(猫カリシウイルス感染症)
  3. クラミジアという細菌による猫風邪

このような種類の風邪があります。これらは毎年のワクチンで予防することも可能ですが、ワクチンは絶対ではありません。どうしてもかかってしまう場合もあります。

これらの風邪はウイルス感染なので、もし多頭で生活している場合には、ほかの元気な子にも感染する場合があります。またこの風邪は再発もしますので、なかなかあなどれない猫風邪なのです。

また口内炎も猫ちゃんに多い病気です。
口の中の傷が原因となる場合が多いのですが、そのほかにも猫風邪や、そのほかのウイルス感染による場合もあります。

ほかのウイルス感染では、

    1. 猫白血病ウイルス
    2. 猫免疫不全ウイルス

があります。そのほかにも腎不全や糖尿病によっておこる口内炎もあります。口内炎は私たちも食べる時に痛みを伴いますし、調子が悪いときになりやすい疾患のひとつです。猫ちゃんも同じで、やはりかなり痛みは伴いますし、食べられないので免疫が下がり、薬による治療だけでは治らない場合もありますので、治癒するのには本当に根気のいる疾患です。そしてこれらの疾患には気がつきにくいものが多く、いつも接していないとわからないことが多いのです。

猫ちゃんは自分で毒素を体外に排出することができない。

これは薬を使用する際にも、良い物も悪い物も体の中に残したままになってしまうということです。なので薬が体内で代謝される際に、いらない部分がすべて腎臓にいってしまい、病気になって薬を使用すると、一緒に腎臓まで悪くなっていってしまうのです。

動物用医薬品でも猫に認可のおりたものは本当に数が少なく、サプリメントでも禁忌のものがあります。猫ちゃんと生活するということはかなり勉強していても、何事もなく生活していけることのほうが難しいのです。気をつけなければならないことも多く、また嗜好性がかなり高いのでフードにおいても悩まれているオーナー様も多いのではないでしょうか。

猫ちゃんとこれから生活をいつまでも共にされたいと思うのであれば、やはり毎日のお手入れやケアをすべてしていかなければならないので、まずは猫ちゃんと過ごす基本的なことを知っていただきたいと思います。

動物の薬剤師 黒田さおり

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