薬はなめても大丈夫ですか?と、よく聞かれます。

薬はなめても大丈夫ですか?と、よく聞かれます。薬の分類としては、消毒剤や皮膚疾患用の塗布剤、またのみやダニを予防(忌避)するスプレーなど様々ですが、ひとつずつここで説明していきたいと思います。

◎消毒剤のような医薬品

消毒剤にはアルコールやそのほか、菌を除去するような薬品が使用されています。
このような医薬品に含まれているものは、皮膚についたものをなめた際には、多少嘔吐があったり、下痢をしたりするかもしれません。ただ消毒剤に関しては、アルコール類がメインではあるので揮発(蒸発)していることがほとんどで、使用した部分に残っていることはほぼありません。ということからしても、体に影響のあることは基本的にはないですが、なにか気になることがある場合にはすぐに病院に連れて行きましょう。

◎皮膚疾患用の塗り薬(ステロイドや抗生物質、抗ヒスタミンなどの塗り薬)

これらに関しては、薬の成分を皮膚が吸収するまでにある程度時間がかかります。皮膚が薬を吸収する際には、皮膚表面から薬が血液内にはいりやすいように形をかえて吸収されていきます。

ベタベタした部分は基剤といって医薬品成分ではなく、副作用はほぼありませんが、多少胃腸に負担がかかる場合があります。先ほども書きましたが、吸収するのに時間がかかりますので、なめてしまうと必要な主原料もとれてしまう場合もあります。

体に影響がないとはいいきれず、特にねこちゃんの場合は腎臓に毒物をためやすい体であるので影響は多少なりともあるかと思います。これらの場合には、テープを巻く、アニマルネッカーをするなどして、なめないようにすることが必要かと思います。

◎のみやダニなどの予防(忌避)スプレー

これらはスプレーをしてブラッシングしても被毛についているので、なめても大丈夫と表記してあったとしても体にはよくありません。

たしかに量的にはほぼ問題ないかもしれませんが、とくに猫ちゃんの場合には腎臓への影響がでてきます。またこれらの製品は、人間でも使用されている害虫駆除用の医薬品が使用されていますので、なめることによって、体調が悪くなったりする可能性も大きくなります。

ただし、やはりこれも皮膚吸収ですので、なめて薬の効果がなくなってしまうかといえばそれはほとんどありませんが、それ以前に、なるべくなめさせないように注意してください。

◎薬に代わるサプリメントもある

猫ちゃんもわんちゃんもたとえオーガニックのものでも使用できないものがあります。特にねこちゃんの場合にはそのようなものが多く、気をつけなければなりません。

なめても大丈夫の意味の中には・・

  1. なめて体に影響がないか
  2. なめて薬の効果がなくなったりしないのか

このような意味でご質問される方がほとんどですので、このようにご説明させていただきましたが、薬ではあるので多少なりとも体に影響はあります。気になる場合には、サプリメントやオーガニック製品で代用できるものもありますから、上手に使い分けて行くことが必要かもしれませんね。

動物の薬剤師 黒田さおり

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